自分がブラック経営者になる?【厳しい現実】

自分の夢を実現させるために、それこそ人目を忍んで努力し、人の何倍も働いてやっと小さいながらも自分の店を興し今、軌道に乗せる事ができた。素晴らしい成功体験です。そうそう多くの人が体験できる事ではありません。なのに、ふと気がついてみると事業規模は大きくする事ができたのにその中身はというと完全なるブラック企業体質

これっていいことなのでしょうか?それとも悪い事なのでしょうか?起業家にとってブラック経営者とはどのようなものなのでしょうか?

会社組織にする

経営者にとって会社とは子供のようなもののようです。苦労して立ち上げてきた自分のお店が独り立ちし世間に認知される。そのおかげで複数店舗を持つ事が出来るようになり店舗を会社組織へとスケールアップする事もできた。ここまでくれば自分の目に入れても痛くない存在になっていてもおかしくはないでしょう。

だから、何をおいても自分の分身であるお店をどんどん増やして大きくしたいと思うはずです。それを自分以外の者に任せるとなったら一切の妥協は許せないはずです。自分が失敗してお店を潰してしまうならまだしも、部下や社員達の不甲斐なさで大切なお店を失くしてしまう。

経営者にとっては死んでも死に切れない思いに違いないでしょう。

覚悟と執念

自分自身がそれこそ人の2倍も3倍も働き努力をしてきたからこそ現在のお店が出来上がりました。お店を立ち上げた時の苦労は想像を絶するものがあったと思います。お客様は思うように来てくれません。当然、売り上げは上がりません。

そこで、何とかして店を軌道に乗せる為に連日、店を閉めてからも手配りチラシをポスティングに行く。同業他社をつぶさに見て回り自分の店舗の足りないところを改善していく。仕入れ業者がまともに取り合ってくれないのを額を地面に擦り付けてでも頼み込む。お客様に対してはとにかく徹底的に親切にする。(お客様の有り難みが染み付いているから)

などの苦労を連日繰り返してやっと大きくする事ができたお店です。人手に渡すなど以ての外と思うのが当然でしょう。この創業時の頑張りが礎となり現在の繁栄がもたらされたのですから。覚悟と執念が一般のサラリーマンと違うのもうなずけます。

求職者とのギャップ

小さな店舗からスタートした経営者にとって、苦労するというのは「金を払ってでもやってこい」という事になります。それは自分がちょっとでも油断したならば立ち所に、よそにお客様を盗られるという事になるからです。だから、創業経営者は常に真剣です。自分の歩いてきた経験が全てになるのです。

ここが、自分自身と後からそのお店の看板の魅力を慕って入社してくる若者との大きな違いとなります。はっきり言って求人広告を見て就職しにくる人にそこまでの「覚悟」と「執念」があるはずもありません。あるのはその魅力ある看板のブランド力の元で労働する事なのです。

創業経営者のような苦労を心から理解してそれを引き継ごうと考えているような求職者はまずいないでしょう。ここにオーナー側と雇用者側に大きな考え方の溝ができてしまうのです。

経営者は自分の事をブラックだとは思っていない

社長も3代目、4代目くらいになれば企業の人間となってきます。つまり立ち上げ時の苦労を知らないで大きくなった人の事です。今、世間で颯爽と光り輝く大企業の経営陣もこの世代の姿になってきています。

ブランド力の元でしか働いた経験のない人達は皆、紳士で律儀です。ルールを守りコンプライアンスにも神経質になっています。そういった考えを創業経営者に言っても恐らく馬の耳に念仏。聞き入れるきなど毛頭ないでしょう。「寄らば大樹の陰」とはよく言ったものですが「大樹」に育て上げた経験値のある人を「大樹の影」に群がる人たちがいくらああだ、こうだと言ったところで話の接点が見つからなくなるのは当然なのです。

やはり創業経営者の叩き上げ度は群を抜いていますから。

さいごに

いかがだったでしょうか?夢を持ち、小さいながらも自分の店を出店し、大きくするんだという強い執念の元で成功を収めるという事がいかに並大抵の努力では達成できないという事を書いてまいりました。

これから自分の夢を持ち出店して行こうと考えていらっしゃる方達はたくさんおられます。皆、最初の段階で「自分は絶対にブラック経営者にはならない」と考えているでしょうか?

お店を立ち上げたらそんな事を思ってる余裕などこれっぽっちもなくなっているはずです。自分がこけてしまったらお店をたたまなくてはならなくなります。今月は予算がいかなかった、といっても誰も今月分の給料はくれません。

自分が借金をして食いつないで行くだけの話です。この体験をタダでいくら自社の社員にとはいえ、気安く教えてやろうとするでしょうか?会社を愛し会社の精神に共感してくれていると思うからこそ自分が歩んできた茨の道を新入社員たちに果たすのも頷ける話です。

さて、起業家を目指そうとしている皆様。貴方はどうされますか?誓ってブラック経営者にはならないと言えますか?今ある多くのブラック経営者も立ち上げ時の気持ちは貴方と同じだったはずだと思いますよ。

参考:転職ではなく起業するという選択【起業のために必要なもの】



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