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では、カフェの開業その1から続きまして「カフェの開業」を参ります。
Contents
■原材料・仕入れ先の確定
商品を調達するための仕入れ先の確定も大切な作業です。ただ、いきなり新規開業するカフェに対しては仕入れ先もそれ相応の対応を要求してくるでしょう。それはズバリ、支払いです。いくら買掛で仕入れ交渉をしたとしても支払サイトに関しては店側に有利な条件はいかないでしょう。
それも手形決済は一切認めてくれないと思います。現金支払いか小切手による決済になるでしょう。この問題は何もカフェにだけに限ったことではありません。ありとあらゆる業界でこういう慣習がいきわたっています。問屋や業者にとったら長年のお得意先であるならば信用というものがある為、支払に関してもある程度は考慮してもらえます。
しかし、オープンして間がない新参者に対しては冷たいものです。よってお店をオープンした当初は仕入れに関してはある程度の実績を作ってあげないと現金支払いになると思っておいた方がいいでしょう。
■コストの計算
店舗一つを出すためには様々なコストがかかります。これらを全てリストアップし整理しておく必要があります。
先程の仕入れ代金は勿論の事
- 人件費
- 水光熱費
- 家賃
- 返済利息
- 融資金の返済
- 販促費
- 雑費
- 事務用品費
などなど
実際にお店を立ち上げていったらここに示した分以外にも出費はあるでしょう。毎月、毎月これくらいのコストがかかる(原価計算)という事を認識できないようではとてもカフェのオーナーは務まりませんよ。
■内装・インテリアの確定
こちらはどういうコンセプトのお店にするかで決定要項が変わってくるでしょう。若者向きにするのか年配の方向けにするのか。立地条件と商圏の様子によっても変わってくるでしょう。オーナーは近隣地域や人気店の雰囲気をよく調べ上げて自分のお店の参考にしましょう。
■提出書類の作成
役所や関係各所に提出する必要書類の作成を済ませておきます。時間がなくなってくると慌ただしくなりミスや記入漏れなど一からやり直しです何度も提出先に足を運ぶ手間が増えてしまいます。
特に融資に関わる書類作成は今後の開業へ大きく響いてきます。間際になって慌てる事のないよう余裕を持って用意していきましょう。
■事業計画書
融資先に提出する最も重要な書類です。作成の仕方が分からない時は何度でも尋ねてミスのないように作り上げねばなりません。また、この書類に嘘や大風呂敷は書いてもすぐに先方に見破られるだけです。きちんと数字で根拠を示し、黒字経営に出来るのはいつ頃からかをはっきりとさせましょう。
■損益分岐点を算出する
事業計画書を完璧にするためにもあなたのカフェがいつ頃から黒字になるのかしっかりと計算しておきます。ただ、机の上で算出したデータと実際に商いを初めて出てくる数字には必ず誤差が生じます。それを想定しつつ、その誤差をいつまでに。どうやって修正していくか、を経営者の目で考え、実行していきましょう。
売り上げを上げるためには何をしなければならないのか。足を引っ張っている要素はないか。無理や無駄を放置していないか。経営者は思いついたことは即、実行して直ちに改善点を見つけ出し更に実行を繰り返していきましょう。
■オープンセール
新規開店はあなたのお店を世間に広く告知するイベントです。よってチラシを打ちオープニングセールスを開催しましょう。但し、それはそれだけの予算を持っている場合の事です。そこまでの予算がないのであれば自ら手配りチラシを作って道行く人や駅前などで手渡し作業を行います。
近隣の民家にはポスト投函チラシを配りましょう。とにかく宣伝です。一人でも多くの人にあなたのお店ができたという事を知ってもらわなければなりません。来店して下さったお客様にはリピーターとなって貰うべく何かのインパクトを与える必要があります。
粗品を渡す。ポイントカードを作る。次回のイベントを告知するなど。ありとあらゆるアイデアを振り絞って来店客数を増やす工夫を試みましょう。
■求人、面接
開いたお店の規模や忙しさにもよるとは思いますが、自分以外に人にお店の運営を手伝ってもらう、というのは一般的な流れです。もし、パート、アルバイトさんを採用するのなら時期を決めて一気に決めましょう。
忙しい開店前の準備です。面接するだけでも結構、大変な作業量となることを認識しましょう。どんな人を雇うかはオーナー店長であるあなた自身に委ねられます。雇ったからには全ての責任は貴方に発生します。安易な採用はお互いにとっていい結果をもたらさないことにもなりますので。
■さいごに
いかがだったでしょうか?カフェの開き方を2回に分けてご紹介いたしました。独立というのはカフェに限らず人生における重要な転換点です。誰もが成功するために開くはずです。入念な準備だけは怠らずにやりましょう。
また、情報収集もあらゆる角度、方面から多角的に集めましょう。自分自身の主観的な観点だけで判断していくのはリスクが高いかもしれません。とにかく客観的に。他人だったらどうするだろうか?という意識を常に持っておきましょう。
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