ブラック企業でありながら利益を出し続ける店長とは?その1

対面販売の接客業であっても取り扱い品目によって、利益率には大きな隔たりがあります。薄利多売をモットーにしている店舗ならばとにかく毎日の生活に必要な生活用品を扱っていますから品揃えとボリューム陳列に気をつけ売れ筋を絶対に欠品させない商法を確立させていれば客足が遠ざかることはないでしょう。

利益幅は確かに低いでしょうが、そういった店舗は外装、内装にお金をかけず什器類も安くあげています。おまけに接客という部分はあまり重要視しておらず、店員さんがやってる仕事といえばほとんどが商品の補充作業。こういった店舗ならばお客様も買いたい商品さえあればそれでいいのですからお店に対して多くは望んでいません。

よってこういった店舗がブラック系の働き場になることはあまりありません。

では、ブラック系企業はどういった分野の業種に多いのでしょうか?

ブラック企業が多い業種の特徴

①顧客第一主義を標榜している全ての業界

ほとんどのお客様を対象とする業態の店舗はその可能性があるでしょう。あるいは

②デフレ価格対応業界

やはり飲食系の業界が多くなってしまうでしょう。居酒屋、ファーストフード、牛丼屋などになります。

ブラック系企業になっていく流れ

デフレ経済により物価が上がらない代わりに所得も上がらない。そんな状況の中ではランチに千円もかけれなくなりました。安ければ安いほど消費者は飛びつく。よって企業は大量購買層を外さないようにそのターゲットを捕まえる商品を連発する。

しかし、人間の胃袋は倍には増えてくれません。購買単価が下がれば当然、それに伴う日々の売り上げも下がります。となれば、会社を維持するためには削れるだけ経費を削らなければならない。かくして世に言うブラック企業が誕生していくわけであります。

ブラック系企業においての店長の役割

では、そんなブラックな店舗において店長はどうやって利益を出し続けているのでしょうか?

【人事生産性を追求する】
人事生産性とは? 飲食系の業界が使っている人件費を抑制するためのシステムです。システムといってもやりこなしている人である店長です。これは前もってシフトである程度の人数を確保しておきます。

つまりその日の最も忙しくなる時を想定した人員をシフトにいれます。例えば20人のスタッフをシフトに入れました。その日は当然、20人のスタッフが出勤します。仮に17時に出勤したとしても実際に繁忙時間帯になるのは18時以降です。

それで一旦打刻したタイムカードを休憩という形で打刻させます。1時間後に再び打刻し業務に就くというスタイルです。利益を出す店長はこのシステムを精密にこなすのです。

【人事生産性は悪法?】
現在のところ、このシステムが日の目を見て大きく取り上げられている状況はないようです。ということは社会的に見て悪法ではないのでしょう。店舗側には時間帯別に細かく売上ベースと来店客数をデータで掴んでいます。売上が大きい時間帯は当然、人手がいりますし少ない時間帯は人ではいらない。

でも、今が忙しくないからといってスタッフを退勤させてしまってはその後にもう一波きたりすると、対応できなくなります。みすみす売上を下げる結果となってしまいます。これでは店長としての評価は上がりませんね。

【できる店長はこのシステムを活用する】
今の時流でいけば飲食関係の店舗には、正社員は店長が一人だけでしょう。そういうスタッフ構成にしないと、はなから利益が出ない仕組みになってしまっています。低単価で競争をしなければ勝ちぬけないこのご時世です。社員を3人も4人も置く余裕はありません。

どこの店舗もギリギリの人件費で勝負しなければならないのです。そこで効果を発揮するのが人事生産性というわけなのです。このシステムを有効に活用すれば無駄な人件費を大幅に削除できるでしょう。その時間帯に発生する売上に対して最適な人件費で勝負できるわけですから店舗側にとっては便利この上ないシステムなのです。

ただし、このシステムを使いこなすためにはスタッフの協力なしには成り立ちません。中にはどうして休憩を無理やり取らされるのか?と納得できていないスタッフもいるはずです。こういった不満がたまってしまうとその企業はブラックな企業へと進んでしまいます。

店長がスタッフに対して十分な説明を怠った形と会社側に取られてしまうでしょう。つまりブラックな業態にいながらも利益を出し続ける店長というのは

①思い切り

②事前打ち合わせ

③アフターフォロー

④緻密な計算

これらの能力を有しているということです。大胆さと緻密さ。非常な部分と情。これらの相反する能力と感情を巧みにコントロールして利益を出し続けているわけです。

さいごに

ブラック系の職場に席を置いたなら誰も助けてはくれません。本部は数字必達のみを追求してきます。店長の言い訳や弱腰に耳を傾けるようなことはありません。

でも、半年間、その実績を出せば間違いなく評価されます。賞与は上がる。もしかすると昇格して給与も増えるかもしれません。ブラックとはいえ、評価体制に嘘はないのです。それがブラック系企業の辞められないところなのです。では、次回はどうやってそのような店長になってきたのか?その過程を追っていきたいと思います。

参考:ブラック企業でありながら利益を出し続ける店長 その2

参考:ブラック企業の見分け方



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